同じ中学受験でも志望校によって何か違う?塾の授業内容を知ろう

中学校受験を考えている場合、全体としては学校で習う範囲以外のものが出題されると思って間違いありません。国語であれば漢字もたくさん知っておく必要がありますし、読解も論説文や説明文などがあり、読んで内容を理解すること自体が難しいですし、問題を解く練習をしておかなければなかなか答えが導き出せないような問題になっています。

理科・社会でもかなり深い知識まで求められますが、中でも算数が一番違いが大きいかもしれませんね。算数では、中学生が方程式を使って解くような問題を、方程式を使わずに理論的に段階を踏んで解くような問題を中心に出題されます。大人になってしまえば、方程式で解いた方が簡単だと思える問題なのですが、方程式が使えないのでとても複雑に感じてしまうのです。

解いた過程も含めて採点されるので、こっそり方程式を使って解くということもできませんしね。そこで、中学受験向けの塾に通って、そういう問題に対応できるための知識を身に付ける必要が出てくるというわけです。

しかし、中学校受験の問題は通常各学校ごとに作成します。そのため、大まかな出題形式は似ているという学校同士もあれば、学校によってはとても特殊な出題形式になっているところもあります。私立の中学校と受験が必要な国公立の中学校の問題傾向には違いがあることもあります。また、同じ私立でも、特殊な出題傾向があるところもあります。

そのため、第一志望としている学校が特殊な出題傾向の学校なら、それに合わせた対策もしなければいけないのです。知識量を問うところもあれば、知識量よりも思考力を重視し、独特な問題を出すところもあります。そのため、もちろん一通りの知識があることは必要なのですが、それと合わせてその学校独自の問題にも対応する必要があります。

そこで、塾でも特殊な問題形式のところは、その学校を目指す人向けに専用の講座を開いているところもあります。出題形式が似ているところは同じような勉強方法で対応できるのですが、そうでないところの場合、やはり問題の傾向を知っている方が当日不安感を感じなくて済みますし、その問題を解くための練習をしている分対応しやすくなります。

そういうことから、同じ中学校受験であっても志望校によってはその学校の問題が解ける力を付けることも必要になって来るのです。もちろん、一般的な受験向けの勉強で対応できるところもたくさんあるのですが、そうでないところもあるということを知って、その学校を志望校とする人向けの講座を受けるかどうかを考えてみるといいですね。