個別授業と集団授業の塾、どんなところが違いますか?

ここからは、塾の違いについて細かく見て行きたいと思います。まずは個別授業と集団授業の塾の違いについてです。私は、個別授業の塾と集団授業の塾両方で数年ずつ働いた経験があるのですが、実際に授業をしてみて大きな違いを感じましたので、それについてまとめてみたいと思います。

まず、授業形態そのものが大きく違います。個別授業の場合、その生徒が目指すことに合わせたテキストを使って、その生徒のペースで授業を進めます。学校の内容を勉強したい生徒には学校準拠のテキストを使い、学校のペースを聞きながらそれに合わせた形で授業をしていきます。発展的な内容がやりたい生徒には、そういったテキストを使って進めます。

黒板や白板を使っての授業ではなく、テキストに沿って説明を紙に書いたり、テキストに印をつけて確認したりという形での授業となります。それに対して、集団授業の場合は黒板や白板を使っての授業となります。学校の授業がそんな感じなので、こちらの方がイメージはしやすいかもしれませんね。

先生が授業をし、生徒がそれに合わせてノートを取ったり問題を解いたりしながら進めて行きます。この場合、個人個人の生徒のペースに合わせる形ではなく、塾の授業進度で進んでいくことになります。学校の内容に沿うか、発展的な内容を扱うかはその塾や選んだクラスによって変わることになります。

それから、一緒に授業を受ける人も変わって来ます。個別授業の場合、周りにいるのはいろんな学年の生徒となります。同じ先生が何人かの生徒を担当している場合もあるので、近くで別の勉強をしている人もいますが、テキストを進めたりするのは自分のペースでできますので、周りのことが気になることはありません。

それに対して、集団授業は学校が違う生徒が集まることはありますが、同じ学年の生徒が一緒になることになります。そうなると学校準拠の内容の時困ると思うかもしれませんが、住んでいる自治体が同じなら採用している教科書も同じなので、別の自治体の塾を選ばない限り違う学校の生徒が一緒に授業を受けても問題はありません。ただし、進度が前後する可能性は出てきます。

個別授業と集団授業の塾には、以上のような違いがあります。そのため、どんな授業が受けたいかを考えてからタイプを選ぶ必要がありますね。